旅で生まれた「次への欲」
旅から帰ってくると、必ず「次はここへ行きたい」という気持ちが生まれます。今回の旅で心残りだったのは、弘前にいけなかったことと五能線に乗れなかったことです。青森にいたのに、五能線の車窓から見る日本海を味わえなかった。さらに只見線も気になっています。東北の中でも特に景観が美しいと聞く路線ですが、日程の都合でルートに組み込めませんでした。
行けなかった場所を軸に、次のパスで実現したい3つのルートを考えてみました。いずれも東京発です。これをベースに行き先を考えれば、JR東日本以外の居住者であっても柔軟に対応できそうです。
ルート①「絶景ローカル線の旅」──五能線・三陸リアス
ローカル線の旅は、新幹線とはまったく別の楽しみがあります。時間がゆっくり流れる感覚、車窓から見える地方の風景、地元の人との何気ない会話……。これは大人の旅の醍醐味です。
| 日程 | 日程 | 見どころ |
|---|---|---|
| 1日目 | 東京 → 秋田(新幹線) | 秋田泊 |
| 2日目 | 秋田 → 五能線で青森 | リゾートしらかみ・日本海・白神山地 |
| 3日目 | 青森 → 盛岡 → 一ノ関 | 移動日。沿線風景を楽しむ |
| 4日目 | 一ノ関 → 気仙沼 → 三陸沿岸 | BRT・リアス式海岸 |
| 5日目 | 仙台 → 東京 | 仙台で昼食 |
パス対象路線の運賃目安
| 区間(発 → 着) | 運賃(特急料金含) |
|---|---|
| 東京 → 秋田(こまち 全車指定席) | 18,440 |
| 秋田 → 能代(奥羽本線) | 1,520 |
| 能代 → 青森(五能線リゾートしらかみ 指定席) | 4,950 |
| 青森 → 新青森 →盛岡(はやぶさ 全車指定席) | 11,010 |
| 盛岡 → 一ノ関(やまびこ 自由席) | 3,660 |
| 一ノ関 → 気仙沼(JR大船渡線) | 1,170 |
| 気仙沼 → 仙台(気仙沼線BRT+在来線) | 2,310 |
| 仙台 → 東京(やまびこ 自由席) | 10,870 |
| 合計 (円) | 53,930 |
五能線のポイント:秋田〜青森を結ぶ路線で、車窓から見える日本海は圧巻で、夕刻に海に沈みゆく太陽を見るのは格別です。また、「リゾートしらかみ」であれば、千畳敷駅で約15分間停車してくれます。この列車の指定席は、パスに付いている指定席枠(6回分)を使えば無料です。えきねっとでパスを購入した場合はWEB上で指定席予約が可能ですが、窓口や券売機で購入した場合は、発券後に駅の窓口・券売機で指定席を確保する必要があります。
三陸リアス海岸のポイント:東日本大震災からの復興を続ける三陸沿岸は、今の風景を目に焼きつけておきたい場所です。気仙沼線BRTはJR東日本が運行しているのでパスが使えます。
別案 只見線(ただみせん)
ポイント:只見川の雄大な渓谷美や静かな山々、黄金色の田園地帯など、四季折々で表情を変える「日本の原風景」の中を列車が走り抜けす。国内外から屈指の絶景路線として知られています。全区間(会津若松〜小出)を直通する列車は1日に数本と非常に本数が少ないため、旅の際は事前に時刻表をしっかり確認することが必要です。
【参考】
| 区間(発 → 着) | 運賃(特急料金含) |
| 会津若松 → 小出(只見線 普通) | 1,690 |
| 小出 → 上野(上越新幹線+在来線 自由席) | 7,040 |
ルート②「秋の気配を感じる自然の旅」──奥入瀬・蔵王(上高地)
今回の旅で奥入瀬渓流は夏に訪れましたが、秋の紅葉シーズンも有名です。同じ場所でも季節が変わるとまったく違う表情を見せてくれる。それが自然の魅力であり、旅を繰り返す理由にもなります。
| 日程 | 移動 | 見どころ |
|---|---|---|
| 1日目 | 東京 → 新青森 → 青森 | 青森泊 |
| 2日目 | 青森(レンタカー) | 奥入瀬渓流・十和田湖の紅葉 |
| 3日目 | 青森 → 仙台(新幹線) | 仙台泊 |
| 4日目 | 仙台 → 山形(仙山線)→ 蔵王 | 蔵王温泉・お釜・紅葉 |
| 5日目 | 山形 → 福島 → 東京 | 福島の桃・洋梨を土産 |
パス対象路線の運賃目安
| 区間(発 → 着) | 運賃(特急料金含) |
|---|---|
| 東京 → 新青森(はやぶさ 全車指定席) | 17,600 |
| 新青森 → 青森(奥羽本線) | 210 |
| 青森 → 新青森(奥羽本線) | 210 |
| 新青森 → 仙台(はやぶさ 全車指定席) | 8,810 |
| 仙台 → 山形(仙山線 快速) | 990 |
| 山形 → 福島(山形新幹線つばさ 指定席) | 4,200 |
| 福島 → 東京(やまびこ 自由席) | 7,240 |
| 東京 → 長野(北陸新幹線 はくたか/あさま 自由席) | 8,010 |
| 長野 → 松本(篠ノ井線 特急しなの 指定席) | 2,270 |
| 合計 (円) | 39,260 |
蔵王のポイント:山形駅からバスで蔵王温泉へ。エメラルドグリーンの「お釜」は、晴れた日に見ると本当に神秘的です。
上高地も選択肢:北陸新幹線で長野へ出て、在来線で松本へ移動すれば上高地もルートに組み込めます(※松本からの私鉄・バスは別途費用が必要です)。パスのフリーエリアに北陸新幹線(軽井沢・長野方面)も含まれるので、上信越エリアまで一気に広がります。

【参考】
| 区間(発 → 着) | 運賃(特急料金含) |
| 東京 → 長野(北陸新幹線 はくたか/あさま 自由席) | 8,010 |
| 長野 → 松本(篠ノ井線 特急しなの 指定席) | 2,270 |
ルート③「文化・芸術・歴史を楽しむ旅」──美術館・博物館・資料館めぐり
今回の旅で青森県立美術館、大谷資料館、鉄道博物館に行きました。どこも「大人の知的好奇心」を刺激する場所です。「どこかに行く」のではなく「何かを知る」ために旅するのは、シニアならではの旅の楽しみ方ではないかと思っています。
| 日程 | 移動区間・利用列車 | 見どころ |
|---|---|---|
| 1日目 | 東京 → 山形(山形新幹線 つばさ 指定席) | 山形美術館・文翔館(旧県庁) |
| 2日目 | 山形 → 郡山(山形新幹線つばさ+東北新幹線やまびこ 自由席) → 新潟(磐越西線 快速・普通、会津若松乗換) | 移動日。磐越西線の車窓(会津の山並み)を楽しむ |
| 3日目 | (新潟市内)→ 新潟 → 長岡(上越新幹線 とき 自由席) | 新潟市美術館・みなとぴあ/長岡戦災資料館・山本五十六記念館 |
| 4日目 | 長岡 → 長野(北陸新幹線 はくたか 自由席) → 松本(篠ノ井線 特急しなの 指定席) | 松本市美術館(草間彌生) |
| 5日目 | 松本 → 東京(中央線 特急あずさ 指定席) |
パス対象路線の運賃目安
| 区間(発 → 着) | 運賃・特急料金合計(円) |
|---|---|
| 東京 → 山形 山形新幹線 つばさ(指定席) | 11,440円 |
| 山形 → 郡山 山形新幹線つばさ+東北新幹線やまびこ(自由席通し) | 4,520円 |
| 郡山 → 新潟 磐越西線 快速・普通(会津若松乗換、特急料金なし) | 3,500円 |
| 新潟 → 長岡 上越新幹線 とき(自由席) | 3,130円 |
| 長岡 → 長野 北陸新幹線 はくたか(自由席) | 4,730円 |
| 長野 → 松本 篠ノ井線 特急しなの(指定席) | 2,270円 |
| 松本 → 東京 中央線 特急あずさ(指定席) | 9,510円 |
| 合計 (円) | 39,100円 |
松本市美術館:草間彌生の出身地ならではの充実した展示が自慢です。館内の常設展示に加え、館外に置かれた巨大な草間彌生のオブジェは一目見たら忘れられないインパクトがあります。

次のパスの発売はいつ?
2026年の発売スケジュールは以下の通りです。また、65歳以上だと30%割引もあることから、しっかりと比較してスケジュールを立てることが必要です。
| 回 | 発売期間 | 利用期間 |
|---|---|---|
| 第2回 | 2026年7月31日〜9月7日 | 2026年8月31日〜9月12日 |
| 第3回 | 2026年12月18日〜2027年1月25日 | 2027年1月18日〜1月30日 |
第2回は「夏休みが終わったタイミング」の利用開始です。東北・北海道はこの時期も十分に自然が美しく、観光客も少し落ち着いてきます。旅好きシニアにとっては、繁忙期を外して動けるこの時期こそ「旬」かもしれません。
最後に
大人の休日倶楽部パスは、「旅に出るきっかけ」をつくってくれるものだと思っています。
「どこかへ行きたいけど、何から始めればいいかわからない」「一人で新幹線を使った旅は少しハードルが高い」——そういう気持ちがある方に、このブログが少しでも役に立てれば幸いです。
参考
大人の休日倶楽部パス 公式サイト(JR東日本):https://www.jreast.co.jp/otona/clubpass/
えきねっと(新幹線・指定席予約): https://www.eki-net.com/