「大人の休日倶楽部」の2026年度第1回5日間乗り放題パスを利用して、初夏を彩る東北・北関東の旅行に行ってきました。今回は、一ノ関から宇都宮・日光へ向かいます。
1.一ノ関駅
午前中に大谷資料館、昼は宇都宮で餃子、午後は日光東照宮という欲張りな一日です。朝早く一ノ関駅を出発したのですが、乗り込んだのは東京ディズニーシー25周年記念「スパークリング・ジュビリー」のラッピングが施された特別列車。車体には25周年の装いをまとったディズニーの仲間たちが描かれていて、ホームに並んだ海外からの観光客から歓声が上がっていました。朝から明るい気分にさせてくれます。

このラッピング列車は、JR東日本とオリエンタルランドが共同企画した「Magical Jubilee Shinkansen」で、東京ディズニーシー開園25周年を記念するアニバーサリーイベント「東京ディズニーシー25周年“スパークリング・ジュビリー”」をテーマにしたE5系新幹線です。2026年6月10日から2027年3月上旬頃まで期間限定で運行され、東北・北海道新幹線の「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」などに充当されています。テーマカラーの「ジュビリーブルー」を基調に、特別な衣装のミッキーマウスやアクアスフィアなどが描かれ、車内でも枕カバーやカーテン、車内メロディで祝祭感を演出しています。
2. 宇都宮~ 大谷(おおや)資料館
宇都宮駅西口からは関東自動車のバスに乗り、大谷資料館入口のバス停へ。途中通った「作新学院前」というバス停は、プロ野球選手・江川卓氏の母校だろうかと、ふと考えてしまいました。バス停から大谷資料館までは徒歩約5分で、駐車場付近からは石切り場の風景が一望でき、足を止めて写真撮影をする人が多く見られました。
資料館入り口の駐車場は、小学生の修学(見学)旅行のバスでちょうど満車になっていました。まずは採掘機械などの展示を見学し、いよいよ地下の採掘場跡へ。涼しく広大な空間に圧倒され、視線は自然と遠くや上方へと向かい、思わず階段を踏み外しそうになるほどでした。階段での撮影は危険なため禁止とのこと、当然のルールだと納得しました。
映画やドラマ、コンサートなど、これまでのさまざまな撮影・利用実績が紹介されており、ここが「何かを表現したくなる空間」であることに納得しました。今回の旅で一番スマートフォンの撮影ボタンを押した場所になりました。




大谷資料館・大谷石地下採掘場跡
大谷資料館は、栃木県宇都宮市大谷町にある大谷石の採掘の歴史を伝える資料館です。館内の「大谷石地下採掘場跡」は、1919年(大正8年)から1986年(昭和61年)までの約70年間にわたり採掘が行われてできた巨大な地下空間で、広さ約2万平方メートル、深さは平均約30m、最も深い場所では地下60mにも及びます。坑内の平均気温は8℃前後と年間を通じてひんやりとしており、その幻想的な雰囲気からコンサートや美術展、映画・ドラマのロケ地としても利用されています。大谷石は軽くて柔らかく耐火性に優れ、建築家フランク・ロイド・ライトが手がけた旧帝国ホテル本館に使用されたことでも知られています。
3. 日光東照宮・輪王寺・二荒山神社
今回は乗り放題の「大人の休日倶楽部パス」を利用していることから、JR宇都宮駅からJR日光駅へ。車内には欧米系の乗客の姿が多く見られました。日光での移動手段には「日光世界遺産巡りバス」を利用しました。
「日光を見ずして結構と言うなかれ」と言われるほどの絢爛な社寺群ですが、シニアになった今回の旅行で、ようやくその「結構」という言葉を口にできるとの実感を持てた気がします。実際に、境内は見どころも多く、巡ったのは日光東照宮・輪王寺・二荒山神社のみ。徳川三代家光公の廟所「大猷院」の前まで足を運んだところで「もう結構です」と独り言をつぶやき、JR日光駅へと戻りました。



日光の社寺(二社一寺)
日光東照宮・日光山輪王寺・日光二荒山神社は「二社一寺」と呼ばれ、周辺の建造物群・文化的景観とあわせて1999年にユネスコ世界文化遺産「日光の社寺」に登録されました。国宝9棟・重要文化財94棟を含む合計103棟の建造物が残っています。日光東照宮は徳川家康を祀る神社で、現在の社殿群の多くは1636年(寛永13年)、三代将軍・徳川家光による「寛永の大造替」で整えられたものです。日光山輪王寺は766年に勝道上人が開いたと伝わる天台宗の寺院で、三代将軍家光の廟所「大猷院」もこの輪王寺の一画にあります。日光二荒山神社は男体山を御神体として祀る古社で、山岳信仰にその起源をさかのぼることができます。
JR日光駅の洋風木造の駅舎は、大正時代から変わらぬ姿を今に伝える趣のある建物でした。設計者については長らく諸説あったようですが、駅舎そのものの美しさに見入ってしまいました。
JR日光駅

JR日光駅は1890年(明治23年)の開業で、現在の洋風木造2階建ての駅舎は大正元年(1912年)に完成した2代目です。駅構内の解説プレート「関東の駅百選 日光駅」によると、この駅舎は旧博多駅と共通する複雑な屋根を持ち、正面にはデコラティブな半円形の窓、外壁はハーフティンバーの柱に白壁を組み合わせて作られており、2階は1等客専用の特別待合所として使われていたとのことです。駅舎設計者については長年不明とされてきましたが、近年の調査で鉄道院技手・明石虎雄が関わったとする説が有力視される一方、建築家ジェームズ・マクドナルド・ガーディナーを設計者とする説も根強く残っています。駅舎には宇都宮市で産出する大谷石も部分的に使われており、「関東の駅百選」にも選ばれています。

JR日光駅構内 解説プレート「関東の駅百選 日光駅」(現地掲示)
参考
- JR東日本 大人の休日倶楽部 公式サイト(https://www.jreast.co.jp/otona/)
- JR東日本「Magical Jubilee Shinkansen」公式サイト(https://www.jreast.co.jp/magicaljubileeshinkansen/)
- 宇都宮市公式サイト「大谷資料館」(https://www.city.utsunomiya.lg.jp/citypromotion/kanko/meisho/1007272.html)
- 大谷資料館 公式サイト (https://www.oya909.co.jp/)
- 日光市公式観光サイト「日光旅ナビ」(https://www.nikko-kankou.org/)
- JR東日本「JR日光駅」紹介ページ(https://www.andemagazine.jp/2022/07/28/nikko-station.html)
- (https://www.andemagazine.jp/)