「大人の休日倶楽部」の2026年度第1回5日間乗り放題パスを利用して、初夏を彩る東北・北関東の旅行に行ってきました。今回利用したパスは会員限定で、6月22日から7月4日の間の連続する5日間、JR東日本フリーエリアを乗り降り自由に利用できるおトクなきっぷで、旅の計画を自由に組み立てられるのが魅力です。
今回は、ねぶた文化を体感できる「ねぶたの家 ワ・ラッセ」と、青森港の鉄道連絡船ミュージアム「青函連絡船 八甲田丸」を紹介します。
1. ねぶたの家 ワ・ラッセ
青森駅から徒歩約5分、青森港のベイエリアに立つ「ねぶたの家 ワ・ラッセ」へ。外壁を覆う赤いリボン状のスクリーンルーバーがひときわ目を引く建物です。中に入ると2階まで吹き抜けになった「ねぶたホール」に、実際に祭で運行された大型ねぶたが何台もどっしりと展示されていて、館内には三味線や笛、太鼓によるねぶた囃子が流れ、祭本番さながらの空気に包まれます。
ここはねぶたの魅力を伝える展示施設で、毎年8月に行われるねぶた祭りに行きたいと思わせてくれます。ねぶたは毎年新しく作り替えられるそうで、その繊細な作業がいかに大変かがよくわかる展示になっていました。ねぶたを手がけるねぶた師の経歴や代表作も紹介されており、大変興味がわきました。2階のミュージアムコーナーでは、ねぶた祭の起源や歴史、題材の移り変わりなども丁寧に解説されていて、単なる展示ではなく「学べる」施設になっている点も好印象でした。海外からの見学者も多く、平日の夕方、閉館間際まで途切れることなく入場者が訪れていました。


ねぶたの家 ワ・ラッセ
正式名称は青森市文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。2011年(平成23年)1月、JR青森駅のすぐそばの青森港ベイエリアに開館しました。「ねぶたがつなぐ、街・人・こころ」をコンセプトに、青森ねぶた祭の保存・伝承と発信を目的とした施設です。1階の「ねぶたホール」は2階まで吹き抜けの大空間で、実際にねぶた祭で運行された大型ねぶたを常設展示。2階の「ねぶたミュージアム」では、ねぶた祭の起源や歴史、制作技術、題材の移り変わりなどを紹介しています。ねぶた囃子の生演奏や跳人(ハネト)体験も毎日行われるほか、レストランやショップも併設されています。
2. 青函連絡船 八甲田丸
続いて訪れたのは、こちらも青森駅から数分の距離にある「青函連絡船 八甲田丸」。青函連絡船が本州と北海道を結ぶ動脈として活躍していた時代を紹介するミュージアムです。船内には、青森のリンゴや海産物などを売る商店の様子が実物大で再現されており、昭和の港町の空気が漂っていました。黄色い船体のところどころに見える塗装のはげが、長い現役期間の歴史を物語っているようでした。


操舵室やエンジンルームも見学でき、なかでも一番印象的だったのは、線路が敷かれ、列車がそのまま積み込まれていた広大な車両甲板です。つまりこの船はカーフェリーではなく、貨車をまるごと運ぶ「トレインフェリー」だったということ。船の中に線路が続く光景は他ではなかなか見られないもので、しばらく見入ってしまいました。

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
青函連絡船は1908年(明治41年)から1988年(昭和63年)まで80年間にわたり、青森港と函館港を結んだ国鉄・JRの鉄道連絡船です。八甲田丸は1964年(昭和39年)に竣工し、1988年の青函トンネル開通による航路廃止まで23年7か月間運航された、歴代の連絡船の中で最も長く現役を務めた船で、最終便(青森発)を務めた船でもあります。廃止後は青森港に係留されたまま博物館船として保存・公開されており、操舵室やエンジンルーム、鉄道車両をそのまま積み込める車両甲板などを見学できます。2011年には本船と可動橋が「機械遺産」に認定されました。船体は全長132.0m、全幅17.9m、総トン数約5,383トンです。
参考
- JR東日本 大人の休日倶楽部 公式サイト(https://www.jreast.co.jp/otona/)
- ねぶたの家 ワ・ラッセ 公式サイト(https://www.nebuta.jp/warasse/)
- 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 公式サイト(https://aomori-hakkoudamaru.com/)